日本の国土の約70％は森林 ― 世界との比較で見える特徴

「日本の森林データ：国土の7割が森林、その世界的な意味」

日本は森林大国？

日本の国土の 約70%が森林 に覆われていることをご存知でしょうか。
これは世界的に見ても高い割合で、先進国の中では突出しています。

例えば：

• 日本：およそ67～70%
• ドイツ：約32%
• フランス：約31%
• アメリカ：約33%
• 世界平均：約31%

この数字からわかるように、日本は世界でも有数の「森林大国」といえます。

国名	森林率（国土に占める森林面積割合）	特徴
🇯🇵 日本	67%	国土の約7割が森林。先進国の中でトップクラス
🇧🇷 ブラジル	59%	アマゾンを擁し、世界最大の森林面積
🇫🇮 フィンランド	74%	ヨーロッパ随一の“森の国”
🇨🇦 カナダ	38%	広大な森林を持つが国土が広いため割合は中程度
🇨🇳 中国	23%	急速に植林が進む一方、砂漠化も課題
🇮🇳 インド	24%	人口増加に伴い森林保全が重要課題
🌍 世界平均	約31%	地域差が大きく、減少傾向にある

なぜ日本は森林が多いのか？

1. 地形の特徴
   日本は国土の多くが山地。平地は全体の約30%しかなく、残りは山や丘陵で、その大部分が森林になっています。
2. 気候条件
   温帯から亜寒帯にかけての気候で、雨も多いため、樹木が成長しやすい環境です。
3. 植林の歴史
   戦後の復興期に大量に植林されたスギやヒノキが、現在の森林面積を支えています。

森林がもたらす価値

1. 水源の保全
   雨が多い日本では、森林が水を蓄え、川や地下水へ供給する役割を果たしています。
2. 二酸化炭素吸収
   気候変動対策としても、日本の森林は大きな役割を担っています。
3. 文化・生活とのつながり
   古くから木材を活用した家屋や寺社建築、紙、工芸品など、日本文化は森林と深く結びついてきました。

森林率が低い国ランキングの一例

国名	森林率（国土に占める割合）	特徴・背景
🇪🇬 エジプト	0.1%以下	砂漠国家。ほぼ森林なし
🇸🇦 サウジアラビア	0.5%	大部分が砂漠地帯
🇳🇪 ニジェール	1%	サハラ砂漠に近く乾燥地帯
🇧🇩 バングラデシュ	約11%	人口密度が高く、森林が大きく減少
🇬🇧 イギリス	約13%	産業革命期に伐採が進み、その後も森林率は低め
🌍 世界平均	約31%	地域差が大きい

• 砂漠地帯の国（エジプトやサウジアラビア）は森林がほとんど存在しない
• 人口密度が高い国（バングラデシュ）は、農地や都市開発で森林が減少
• ヨーロッパの一部（イギリスなど）は産業革命の伐採で森林率が低下し、今も回復は限定的

まとめ

日本の国土の約70%が森林であるという事実は、世界と比べるとユニークな特徴です。
この森林資源をどう活かすかが、これからの日本にとって大きなテーマになるでしょう。